No.041HANATABAの写真館
飾らないでシンプルに。届けたいのは笑顔の花。
二葉のお花屋さん
アパレル業から一転、ゼロから花を志した高野崇さんは、二葉の町にお花屋さんを構えています。コンクリート打ちっぱなしの建物の一階、薄いブルーの扉の向こうには色とりどりの花が所狭しと並んでいます。お花屋さんならではの少しひんやりした空気の中、上下黒の洋服で迎え入れてくれた高野さんはアーティスティックなその風貌の内側に大きな優しさを秘めた方でした。「シンプルに、上品に。」を大切にしているという高野さん。そこには“花”を超えた究極のクリエイティブがありました。
運命を変えたのは一冊の花雑誌。
アパレル業界でマーチャンダイザー、バイヤーとして働いていた高野さん。20年前に何気なく手にとった花の雑誌に人生を変えられたと言います。
「本屋さんでたまたま手に取った花雑誌の『男のフラワーデザイナー』という特集に惹かれてめくってみると、色とりどりのアレンジメントやクリエイティブに表現された花がたくさん目に入って、衝撃を受けました。それが花の仕事を始めたきっかけです。その本に出逢っていなかったら、僕は花屋になっていないですね。」
花の世界に強く惹かれた高野さんは、通勤電車の中で花の名前を覚えたり座学に通ったりと、バイヤーの仕事の傍で花について学んだのだとか。そして、花屋でのアルバイトを経て、2001年に自身のお花屋さん「FRAGILE」を立ち上げます。
「本屋さんでたまたま手に取った花雑誌の『男のフラワーデザイナー』という特集に惹かれてめくってみると、色とりどりのアレンジメントやクリエイティブに表現された花がたくさん目に入って、衝撃を受けました。それが花の仕事を始めたきっかけです。その本に出逢っていなかったら、僕は花屋になっていないですね。」
花の世界に強く惹かれた高野さんは、通勤電車の中で花の名前を覚えたり座学に通ったりと、バイヤーの仕事の傍で花について学んだのだとか。そして、花屋でのアルバイトを経て、2001年に自身のお花屋さん「FRAGILE」を立ち上げます。
シック＆ナチュラル
ものを作るのは昔から好きだったと言う高野さんにとっては、お花は編集作業なのだと言います。「色と素材を組み合わせて一つのものに編集していく、それが好きなんです。気をつけているのは、『上品なこと』。色と素材を上品かつ自然に組み合わせる、『シック＆ナチュラル』が僕の花の特徴だと思っています。それは昔から変わっていないですね。奇を衒（てら）うことなくシンプルに、を心がけています。」そう話しながら、一輪ずつの花を取り、次々に束ねていく高野さんの手の中で、あっという間に綺麗な花束が生まれます。
笑顔を作り出すこと、それが一番のクリエイティブ。
そんな高野さんは、花と写真を組み合わせた『HANATABAの写真館』というメニューを提供しています。高野さんが作ったお花を手に、写真を残してくれるというもの。その始まりは至ってシンプルでした。たまたま一緒にいた友人に、たまたまそこにあった花を持ってもらって撮った一枚の写真を見たたくさんの人から届いたメッセージ、「幸せな気持ちになりました。」きっかけはそれだけでした。「シンプル」と「喜び」を大切にする高野さんにはそれで十分だったと言います。
「僕はフラワーアーティストでありたいとは思っていません。だって、それをしたって大自然の美しさには勝てませんから。海や空の美しさや、野に咲く花には勝てません。僕はただ、誰かが誰かに花を贈るときの気持ちを代弁したい。だからこそお花はシンプルに、贈る方と贈られた方の喜びを大切にしたいんです。写真にもそんな力があると思っています。人を喜ばせることができる力です。そんな力を持つ花と写真を組み合わせて提供したいと思いました。」高野さんはそう話します。
高野さんの名刺に書かれた一文、「笑顔を作り出すこと。それが一番のクリエイティブ」。まさにその想いが形になったとも言えるのが『HANATABAの写真館』なのです。
フラワーアーティストでありたいとは思わないと語る高野さんですが、彼が持つそのシンプルな優しさこそが、何よりも“アート”なのかもしれない、取材用に花を束ねてくれた高野さんの笑顔と知らず知らずに綻んでいた自分の頬に、そう思わされました。
「僕はフラワーアーティストでありたいとは思っていません。だって、それをしたって大自然の美しさには勝てませんから。海や空の美しさや、野に咲く花には勝てません。僕はただ、誰かが誰かに花を贈るときの気持ちを代弁したい。だからこそお花はシンプルに、贈る方と贈られた方の喜びを大切にしたいんです。写真にもそんな力があると思っています。人を喜ばせることができる力です。そんな力を持つ花と写真を組み合わせて提供したいと思いました。」高野さんはそう話します。
高野さんの名刺に書かれた一文、「笑顔を作り出すこと。それが一番のクリエイティブ」。まさにその想いが形になったとも言えるのが『HANATABAの写真館』なのです。
フラワーアーティストでありたいとは思わないと語る高野さんですが、彼が持つそのシンプルな優しさこそが、何よりも“アート”なのかもしれない、取材用に花を束ねてくれた高野さんの笑顔と知らず知らずに綻んでいた自分の頬に、そう思わされました。
写真・取材・文 MiNORU OBARA
店舗情報
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店名
FRAGILE（フラジャイル）
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住所
〒732-0048 広島県広島市東区山根町28-24 ハウスバーンフリート弐番館1F
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連絡先
082-568-5501
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営業時間・
定休日【営業時間】10:00〜18:00 日祝〜17:00（※事前予約注文の場合、平日は19：00まで、日祝は１８：００までご来店受取をお待ちすることが可能です。）
【定休日】毎週火曜日・第3水曜日・お正月・お盆 -
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