No.046グレイズド・ドーナツ
ボリューム感が可愛いドーナツ
期待を裏切らないドーナツ
「やっぱり期待を裏切らない」
『FINEDAY』のドーナツを見て、そう思いました。ふっくらとしたボリューム感。絵本に出てきそうな可愛らしいトッピング。山崎しづかさんが作るお菓子はいつも、見ただけで「美味しいに違いない」と確信させてくれます。そう思うのは私だけではないようで、『FINEDAY』のドーナツは平日でも早々に売り切れてしまうほどの人気です。
食べて美味しいのはもちろんですが、「可愛く見える」「美味しそうに見える」という見栄えは、しづかさんがとても大切にしていることの一つ。それは“映える”という言葉が流行るずっと前から、しづかさんがお菓子を作るうえで意識し続けてきたことでした。
しづかさん曰く「それは、ケーキのちょっとした高さだったり、ドーナツのボリューム感だったり。本当にちょっとしたことなんですけど、そこを意識すると全然見た目の印象が違ってくるんです」。なるほど。可愛さの裏には、そんなちょっとした工夫が隠されていたのですね。
『FINEDAY』のドーナツを見て、そう思いました。ふっくらとしたボリューム感。絵本に出てきそうな可愛らしいトッピング。山崎しづかさんが作るお菓子はいつも、見ただけで「美味しいに違いない」と確信させてくれます。そう思うのは私だけではないようで、『FINEDAY』のドーナツは平日でも早々に売り切れてしまうほどの人気です。
食べて美味しいのはもちろんですが、「可愛く見える」「美味しそうに見える」という見栄えは、しづかさんがとても大切にしていることの一つ。それは“映える”という言葉が流行るずっと前から、しづかさんがお菓子を作るうえで意識し続けてきたことでした。
しづかさん曰く「それは、ケーキのちょっとした高さだったり、ドーナツのボリューム感だったり。本当にちょっとしたことなんですけど、そこを意識すると全然見た目の印象が違ってくるんです」。なるほど。可愛さの裏には、そんなちょっとした工夫が隠されていたのですね。
「可愛い」は「美味しい」と同じくらい大切
しづかさんにとって、「可愛く見える」という見栄えは「美味しい」と同じくらい大切なこと。実はしづかさん、これまでにお菓子のレシピの本を8冊出版しています。「お菓子のレシピ本を出すこと」それはお菓子を作り始めた頃から、ぼんやりと描いていた夢の一つでしたが、その夢が実現へと大きく動いたのは、2006年、出産後に始めたブログ「わたしのおやつ。こどものおやつ」がきっかけでした。
当時はまだ料理の人気ブロガーさんがやっと登場し始めた頃で、お菓子に特化したブログはそれほどなかったといいます。そんな中、お皿選びから背景まできちんとコーディネートして、可愛い見栄えにこだわったお菓子の写真が掲載されたしづかさんのブログは、たちまち感度の高い女性たちの間で話題となりました。そしてついには、出版社から書籍化のオファーが届くまでになります。
いずれファイリングして出版社に持参するつもりだったというブログの写真の完成度は高く、書籍化の時には撮り直しなしでしづかさんの写真が使われたそう。しづかさんの「可愛い」へのこだわりは、その頃から健在だったようです。
当時はまだ料理の人気ブロガーさんがやっと登場し始めた頃で、お菓子に特化したブログはそれほどなかったといいます。そんな中、お皿選びから背景まできちんとコーディネートして、可愛い見栄えにこだわったお菓子の写真が掲載されたしづかさんのブログは、たちまち感度の高い女性たちの間で話題となりました。そしてついには、出版社から書籍化のオファーが届くまでになります。
いずれファイリングして出版社に持参するつもりだったというブログの写真の完成度は高く、書籍化の時には撮り直しなしでしづかさんの写真が使われたそう。しづかさんの「可愛い」へのこだわりは、その頃から健在だったようです。
きっかけは街の人の「楽しみ」という声
『FINEDAY』は、実は最初からお店にしようと思ったわけではなく、当初は『SWINGING BIRD KITCHEN』の工房にしようと見つけた物件でした。しかし、人通りの多い路面にある物件だったため、工事が始まると、通りすがりの人たちが「何ができるんだろうね」と楽しみにしている会話を幾度となく耳にします。そのうち、「せっかくこんなに楽しみにしてくれている人がいるのに、できたのが工房ではがっかりさせてしまうんじゃないか」と思うようになったしづかさん。「それなら気軽に立ち寄れるコーヒースタンドでもやろうか」「コーヒーと一緒に何か食べるものもあったらいいね」と、ドーナツ専門店をすることになったそうです。
取材中も店内のイートインには、近所の高校生や大学生の姿が見られ、小さな子ども連れの親子がテイクアウトしていく姿も多く見かけました。工事の時に「何ができるんだろうね」と楽しみにしてくれていた人たちが今、通ってきてくれているのかもしれませんね。
取材中も店内のイートインには、近所の高校生や大学生の姿が見られ、小さな子ども連れの親子がテイクアウトしていく姿も多く見かけました。工事の時に「何ができるんだろうね」と楽しみにしてくれていた人たちが今、通ってきてくれているのかもしれませんね。
しづかさんおすすめの逸品/グレイズド・ドーナツ
『FINEDAY』の定番ドーナツは6種類。今回その中からしづかさんが逸品に選んでくれたのは、「グレーズド・ドーナツ」。“グレーズド”は「光沢があり、なめらかな」という意味。その名前が意味する通り、「グレーズド・ドーナツ」は砂糖を溶かしたシロップをかけたドーナツのこと。シロップは固まるとそれが半透明の膜となって、光沢のあるグレーズド状態になります。「とてもシンプルだけど、だからこそ生地の美味しさを一番ダイレクトに感じられるドーナツなんです」としづかさん。白神こだま酵母という野生の酵母が使われているので、華やかでフルーティな発酵臭と、ふわっと、もちっとした食感が魅力なのだそう。
あともう一つ、『FINEDAY』のドーナツのこだわりは、なんといってもこの厚みとボリューム感。「食べたかったドーナツはこれこれ!」と思わず声が出てしまう、見た目の可愛いさと食べた時の満足感をぜひ味わってください。
あともう一つ、『FINEDAY』のドーナツのこだわりは、なんといってもこの厚みとボリューム感。「食べたかったドーナツはこれこれ!」と思わず声が出てしまう、見た目の可愛いさと食べた時の満足感をぜひ味わってください。
写真 加藤郁夫 / 取材・文 イソナガアキコ
店舗情報
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店名
FINEDAY(ファインデイ)
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住所
〒733-0842 広島県広島市西区井口3-10-27
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連絡先
082-554-5040
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営業時間・
定休日【営業時間】火曜日〜土曜日 10:00〜18:00
【定休日】日曜日、月曜日 -
Instagram
グレイズド・ドーナツ