No.054フルーツサンド

フルーツサンド

フレッシュな果肉たっぷりのフルーツサンド

朝から甘いサンドイッチを買いに並ぶ…特別な経験

味のある雰囲気漂う天満町。「ここは高齢者が多いし、商売しても難しいよ」と言われていた場所に、朝から行列をつくる店。morning juice standの代表AKIRAさん。食パンの間にたっぷりつまったクリームとカラフルなフルーツの断面はインパクトがありビジュアル最強。SNSを見て若い子が来る、ご近所さんが来る、高齢者も買いに来る。ラフでこじんまりとした店舗はもはや天満町の景観の一部だ。お店の窓を開けて開店すると、素敵なミュージックが朝の爽やかな道路にも流れていき、フルーツの甘い香りが漂います。予約しないと売り切れるとあって開店前から行列ができることもしばしば。AKIRAさんは淡々と、でも近い距離感覚でお客さんとコミュニケーションしていく。どうやら彼はサンドイッチを売っているのではない。食べ物を触媒にして人に影響を与える人だ。軽くて甘いクリームとはとても対照的な彼の話を聞いていくと、その鋭敏なものの見方は子供のころから顕在でした。

初めはたった2種類のスムージーから

「学校の先生に進路相談しなきゃいけないのが不思議でしたね!」自分のことは自分で決めたい性格。一言で表すなら「独立独歩」。しかし高校卒業後、アパレルの世界へ進もうと入社した会社が飲食店をすることになり、思わぬ形で飲食業に携わることになりました。会社員時代はままならないこと、不自由さもあったと言います。「でもその経験は役に立ってます。それに初めからなんでも思い通りになっちゃったら天狗になってたかもしれません。」10年の会社員時代を経て独立。初めは2種類のスムージーをポップアップショップで販売する所からのスタートでした。行列ができるお店になった今も、「成功してるなんて思ってないですよ。」今やってることってどうなの? カッコ悪い生き方してないか。勘違いしてないか。常々自分を俯瞰してみる感覚で走り続けているのです。

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人との繋がりで新しい文化が生まれるギャラリーを

スタンドに併設される予定の「FUN Gallery」。取材に伺った際は丁度施工中でした。ご自身が関わっているアパレルの商品も販売しますが、挑戦したい人にレンタルスペースとして開放していきます。これまでの“食”単体での提供から、アパレル、イベント、アート、音楽などがコラボする多面的な展開になります。彼は言葉にはしないけど、“こういう生き方楽しいから、こっちに来てみなよ。”と生き方で周りをインスパイアします。みんな同じであることをどこか強いられる社会の空気を、とってもハッピーな形で否定しちゃう。そんなエネルギーの実験的な空間になる予感です。「楽しくストレスフリーに生きたいですよね、万人受けなんてしなくていいんです。そして自分も昔は知り合いのお店の一角を借りてスタートさせてもらったから、今から何かやりたい人の力になりたい。」そう言うAKIRAさん。沢山の人が彼と出会い背中を押されて行くだろう。「まだつまんない広島を面白くしたいんで」と彼は笑う。

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朝から最高の気分になれるフルーツサンド

逸品で選んでいただいたのはフルーツサンド。あまおう(苺)×マスカルポーネチーズはさっぱりして苺の瑞々しさがたまりません。オレオクッキー×チョコクリーム×オレンジはチョコの甘さにオレンジの酸味がすばらしい!   あんこバターは塩味が効いていて最後の〆に最高! フルーツの酸味が引き立つよう全体的にクリームの甘さは控えめです。購入の際は前日までに予約されるのがよいでしょう。取材した日は開店後30分で当日分が完売していました! いつもより早起きして朝のすがすがしい空気を吸いながら店まで歩き、ドキドキしながら列に並ぶ…そして可愛すぎるフルーツサンドから1日を始める。…ちょっとよくありません? そういうストーリーを発信して人を集めちゃうのが彼のすごさ。まんまと嵌められて悔しい、けどフルーツサンドはめちゃくちゃ美味しい! 朝から最高の気分になりますよ。

写真 加藤郁夫 / 取材・文 日高愛子

店舗情報

  • 店名

    morning juice stand(モーニングジューススタンド)

  • 住所

    〒733-0022 広島市西区天満町9-16シトロン天満

  • 営業時間・
    定休日

    【営業時間】9時から13時
    【定休日】火曜日、その他不定休

  • Instagram

    https://www.instagram.com/morning_juice_stand/

写真:フルーツサンド

フルーツサンド

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