No.085あんバター

あんバター

小麦の香り引き立つあんバター

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広島でも指折りの人気ベーカリー

広島のパン好きを唸らせる人気のベーカリーが広島市大芝にあります。楠木町を旧太田川沿いに北上していくと見えてくるのが“Avec le soleil”。真っ白いおしゃれな建物の扉を開けて店内に入ると、香ばしいかおりと共に沢山の美味しそうなパンが目に飛び込んできます! 陽の光がたっぷり差し込むシンプルなしつらえの店内には常にお客さんが絶えません。目の前でどんどんと売れていくパン。お昼を過ぎると次々と売り切れていき、閉店時間の18時を待たずして完売してしまうことも多いそうです。
厨房を忙しく動きまわりながらも、フロアのお客さんに声をかけるのは店主の藤崎繁樹さんです。佐賀県のご出身で、パン屋への就職で広島にいらっしゃいました。このお店は奥様と共に2013年にオープンされました。

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やっぱり職人でいたいから…独立を決意

子供の頃から物作りが好きだった藤崎さん。高校の現場実習でレストランのホールスタッフとして働いた時、お料理の華やかさ、シェフの気さくな人柄に心動かされ、食の道に興味を持ちました。でも最終的にパン屋の道を選んだのは直感的なものだったそうです。全国展開しているパン屋が高校に求人を出しているのを見つけて応募し、広島支店で働くことになりました。
パン職人の先輩は流れるような無駄のない動きで、特に歳を重ねた方には熟練のかっこよさがありました。自分もカッコイイ職人になりたいという思いが芽生え、日々仕事に打ち込む藤崎さん。
しかし、会社でキャリアを積むにつれ、製造以外の仕事も増えていきます。会社は好きでしたが、その先には内勤になりパン作りから離れる未来しか見えませんでした。「やっぱり自分は職人で居続けたいなと思ったし、いつかは独立したいという思いもあったので…18年お世話になった会社を辞めて、思い切って創業することを決断しました。」

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そのままで美味しい シンプルなパンを作り続ける

パン屋の仕事は朝が早く、藤崎さんは朝4時から仕事を始めます。店名の“アヴェック ル ソレイユ”とは、“朝日と共に”、という意味のフランス語です。8時の開店前には焼きたてのパンが次々と並べられます。カンパーニュ、クロックムッシュ、クイニーアマン、キッシュ、はちみつバター、メロンパン…いろんなタイプのパンを作りますが、何かを塗ったり調味したりしなくても“そのままで美味しいパン”を作るようにしています。バゲットのように塩と少ない酵母で長時間発酵・熟成させて粉の旨味を引き出すパンや、副材料で味を決めていくパンもありますが、どれもお味がしっかり感じられるパンです。
藤崎さんにとって美味しいパンってどんなパンですか? とお聞きすると、「僕自身は口の中に入れるとすーっと溶けていくようなパンが好きですね!」と優しく答えてくれました。

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自慢のバゲット×あんこ×バターの最強の組み合わせ

逸品に選んでいただいたのはあんバター。実はバゲットを知ってもらうために開発した商品です。藤崎さんにとって一番の自信作はバゲットなのですが、初めからバゲットを買う人は多くありません。ならば味を知ってもらおう! と小さなバゲットを作り、あんことバターを挟み商品化します。するとたちまち口コミで大好評になり、お店を代表する一番人気のパンになりました。
あんことバターの組み合わせがいかにも美味しそうですが、ほおばってみると…バゲットの小麦の風味が豊かでパンの部分がとっても美味しいんです! パンの表面はぱりっとしていますが、中はしっとり。毎日40個以上は作られるそうですが、午後になると人気のパンから次々に売り切れるので、早めの時間に行くのがおススメです。特に土曜日は朝から沢山の人が訪れるとか! 朝の食卓に美味しいパンがあるだけで幸せな気持ちになりますよね。一度食べたらまた行きたくなる。とっても魅力的なベーカリーでした。

写真 MiNORU OBARA / 取材・文 日高愛子

店舗情報

  • 店名

    Avec le soleil(アヴェック ル ソレイユ)

  • 住所

    〒733-0001 広島市西区大芝1-2-2

  • 連絡先

    082-230-3165

  • 営業時間・
    定休日

    【営業時間】8:00~18:00(売り切れ次第終了)
    【定休日】日曜日・月曜日

  • Instagram

    https://www.instagram.com/aveclesoleil2013/

写真:あんバター

あんバター

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