No.109くるみだれ ざるうどん
小麦の自家栽培から始まる『地粉うどん』
食を通して未来を変える うどん屋
安佐北区高陽エリア、目の前に川が流れるのどかな場所に2003年にオープンしたうどん屋“わだち草”。三次市の実家で自家栽培した小麦を使い“地粉うどん”を提供するのは、店主 原田健次さんです。「農業の一つの形としてこの店を始めたんです。」と話してくれました。
60年以上も前から有機栽培をしていた父は、まわりから変わり者扱いされても農薬を使わずお米を作っていました。そのお米は本当に美味しくて。だから家族の背中を見ながら、「いつか自分も農業をするんだろうな」という思いはありました。
東京で暮らした20代は、有機野菜と自然食品の店で働きました。都会暮らしの中で、食や自然の大切さ、環境問題について考えた末、10年暮らした東京から広島に戻ることを決めます。
「広島に帰って農業をしよう。でも、普通に畑や田んぼだけをするのでは面白くない。」自分らしい農業の形について考え、脳裏に浮かんだのは「黄金色に光るの小麦畑」のイメージでした。
60年以上も前から有機栽培をしていた父は、まわりから変わり者扱いされても農薬を使わずお米を作っていました。そのお米は本当に美味しくて。だから家族の背中を見ながら、「いつか自分も農業をするんだろうな」という思いはありました。
東京で暮らした20代は、有機野菜と自然食品の店で働きました。都会暮らしの中で、食や自然の大切さ、環境問題について考えた末、10年暮らした東京から広島に戻ることを決めます。
「広島に帰って農業をしよう。でも、普通に畑や田んぼだけをするのでは面白くない。」自分らしい農業の形について考え、脳裏に浮かんだのは「黄金色に光るの小麦畑」のイメージでした。
小麦の自家栽培から始まった
子供の頃から好きだった“未来少年コナン”という宮﨑駿のアニメーションに、ハイハーバーという小麦畑が美しい村が登場します。「舞台は核戦争後の未来です。未来ではパンはプラスチックから作られている。でもハイハーバーでは村人が小麦を作り本物のパンを焼いています。もう一度高度な科学を復活させるのか、それとも自然に沿った暮らしを取り戻すべきか、そんなテーマは今の時代にこそ問われています。小麦畑はその象徴のような気がするんです。」
開店した当初、広島では小麦畑は皆無でした。だからもう一度小麦畑を見たい。それでうどんを作ろうと思いました。
広島に戻った原田さんは、父が農薬を使わず大切に育んだ土地で麦を試験栽培する所からスタート。うどん屋“わだち草”を一つ一つ形にしていきました。現在お店を始めて20年弱、お店はいつも待ち時間が出る人気っぷり。国産小麦の風味と味を活かしたうどんが、多くの方から支持されていることが伝わります。
開店した当初、広島では小麦畑は皆無でした。だからもう一度小麦畑を見たい。それでうどんを作ろうと思いました。
広島に戻った原田さんは、父が農薬を使わず大切に育んだ土地で麦を試験栽培する所からスタート。うどん屋“わだち草”を一つ一つ形にしていきました。現在お店を始めて20年弱、お店はいつも待ち時間が出る人気っぷり。国産小麦の風味と味を活かしたうどんが、多くの方から支持されていることが伝わります。
未来にいいものを残したい
原田さんは今後も、より良い未来に貢献できる仕事をし続けたいと語ります。
SDGsが話題ですが、今地球の温暖化を止める取り組みを始めないと世界は立ち行かなくなると言われています。再生可能エネルギーにシフトすることも大切ですが、実は食や農業のあり方を変える事は温暖化対策に重要な役割を果たすんです。わだち草の取り組みもその一つで、海外の食材に頼らず自家栽培で地産地消を進め、二酸化炭素をたくさん吸収する森を作るために間伐材の割箸を使います。その他フードロスを減らす為の取り組み、残食を堆肥にしたりという形で未来の地球を守る働きかけをしています。
「未来のために食やライフスタイルの提案をしていきたいと、いつも思っています。うどんと小麦畑を通してそれを伝えていけたら。でも理屈だけでは人はなかなか動かないですから(笑)。だからまずは『このうどん、美味い！』って本当に思ってもらえるように頑張って試行錯誤しています。」
SDGsが話題ですが、今地球の温暖化を止める取り組みを始めないと世界は立ち行かなくなると言われています。再生可能エネルギーにシフトすることも大切ですが、実は食や農業のあり方を変える事は温暖化対策に重要な役割を果たすんです。わだち草の取り組みもその一つで、海外の食材に頼らず自家栽培で地産地消を進め、二酸化炭素をたくさん吸収する森を作るために間伐材の割箸を使います。その他フードロスを減らす為の取り組み、残食を堆肥にしたりという形で未来の地球を守る働きかけをしています。
「未来のために食やライフスタイルの提案をしていきたいと、いつも思っています。うどんと小麦畑を通してそれを伝えていけたら。でも理屈だけでは人はなかなか動かないですから(笑)。だからまずは『このうどん、美味い！』って本当に思ってもらえるように頑張って試行錯誤しています。」
コシがあって風味豊か 小麦そのままを使ったうどん
やや茶色い色をしているのは石臼挽きの全粒粉を使っているから。自家栽培の小麦と、福岡・北海道・岡山の小麦をそれぞれの特徴を生かして配合して麺にしています。幅広の麺を口に入れるとコシがあり、小麦のかおりと豊かな風味が広がります。国産小麦のうどんは風味は良いけど食感を出すのが難しい。麺は細くしすぎると小麦の風味が弱く、太すぎると食感が落ちる。味と食感どちらも保てる様に、粉の特徴を生かせるのがこの幅広の麺でした。
くるみだれは濃厚ながら後口スッキリで飲み干したくなる味。つゆも無添加・天然だし、天然醤油に天然塩と昔ながらの調味料にこだわります。
完食後も体が軽い、“体に溶け込んでいく様なうどん”。また来たくなるお味でした。
身体は自然の一部なのかもしれません。美味しいうどんを食べることで身体や自然を大切にできるのって、ちょっと素敵じゃありませんか？ 大地が育んだお味を、どうぞ楽しみください。
くるみだれは濃厚ながら後口スッキリで飲み干したくなる味。つゆも無添加・天然だし、天然醤油に天然塩と昔ながらの調味料にこだわります。
完食後も体が軽い、“体に溶け込んでいく様なうどん”。また来たくなるお味でした。
身体は自然の一部なのかもしれません。美味しいうどんを食べることで身体や自然を大切にできるのって、ちょっと素敵じゃありませんか？ 大地が育んだお味を、どうぞ楽しみください。
写真 田頭義憲 / 取材・文 日高愛子
店舗情報
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店名
地粉うどん わだち草
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住所
〒739-1731 広島市安佐北区落合5丁目3-17
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連絡先
082-845-6501
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営業時間・
定休日【営業時間】11:00～14:45ラストオーダー
※夜営業についてはお問い合わせください。
【定休日】木曜日 -
HP
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Instagram
くるみだれ ざるうどん
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