No.141美浄生牡蠣

美浄生牡蠣

おいしさとあんぜんを食卓へ 美浄生牡蠣

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広島が誇る冬の名物 若き牡蠣の生産者

広島が誇る冬の名物・牡蠣の水揚げ量日本一をほこる呉市。真赤な音戸大橋を渡り、島内を車で10分ほど走ると“中野水産”が見えてきます。
漁師さんの朝は早い。中野水産の中野仁貴さんは4時半には出社し、海に出ます。水揚げされた豊富な牡蠣は、打ち子さんがひとつずつ手作業で殻を取っていきます。この呉の海が育んだ恵みを、消費者に届けるのが仁貴さんの仕事です。
「自分は中野水産の3代目です。祖父・父が作った会社が誇る良質な牡蠣の良さを、時代に合わせた発信で伝えていきたい。」SNSを使った発信や、地元の若いクリエイター・飲食店と一緒に街を盛り上げるイベントをするなど、今までにない革新的な打ちだし方にチャレンジし続けています。
「牡蠣漁は大変ですが 会社の可能性を切り開いていくのはやりがいがあるし、そして仕事を任せてもらえるこの環境に感謝をしています。」仁貴さんは笑顔で語ってくれました。

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やりがいのある仕事がしたい その想いで実家を継ぐ

若い時は家業を継くイメージはなく、一度は関東の大手建設会社に就職しました。ですが、都会で会社員をして、初めて家業の良さが見えてきたと言います。
実家が牡蠣の生産者だと言うと関東の人からは驚かれ、鮮度抜群の牡蠣を振る舞うと「うまい! こんなにうまい牡蠣、もっと広めなよ」と称賛されます。企業人として働くことで、父の会社経営がどれほど優れていたのかにも気づき、何不自由なく大学生活を送らせてくれた事にも感謝の気持ちが湧きました。
そして建設現場で出会う、自分の腕一本で独立した職人達が仁貴さんに影響を与えました。「会社員ではなく、彼らの様に自分の想いや頑張りがダイレクトに結果に出る仕事がしたい。」仁貴さんは、次第に実家の漁師を継ぐことを考えるようになったと言います。
結婚を機に会社を辞め実家に戻り、現在は中野水産の牡蠣のブランディングに力を注いでいます。

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牡蠣なら“美浄生牡蠣”と言われたい

食卓に「おいしいも、あんしんも。」これが中野水産のポリシーです。ノロウイルスの集団食中毒がニュースに取り上げられて以来、両親が人一倍力をいれたのは設備の徹底した衛生管理でした。
中野水産の牡蠣は、何度も浄化されて出荷します。水揚げされた牡蠣をろ過した海水の浄化プールに入れ、紫外線・塩素のダブル殺菌を施します。オゾン浄化の泡が溶けたプールで20時間過ごすことで「臭み」を取り、牡蠣本来の「甘味」だけを残します。
牡蠣独特の臭みが苦手な人も、「ここのは食べられる」と好評の実家の甘味のある牡蠣に、「美浄生牡蠣(びじょうなまがき)」と名前を付け、ブランドとして打ち出した仁貴さん。パッケージもスタイリッシュな物に一新しました。その結果、個人向けの直販は増加中。
お気に入りの洋服を選ぶように、「牡蠣なら美浄生牡蠣だよね」と言ってもらえたら嬉しいと言います。

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生産者から食卓に直送 絶品の牡蠣を楽しめる

新鮮な中野水産の牡蠣は、そのまま新鮮な状態で生食や、調理をしていただくのがおススメだそう。まずは生でいただきます。まるまる育った肉厚な牡蠣を、ポン酢に付けて口に入れると…2月の牡蠣の成熟した濃厚なお味が口内に広がります。レモンや薬味と頂いても絶品でしょう。
続いて牡蠣の豆乳鍋も作ってみました。加熱することで、牡蠣の旨味がぎゅっと凝縮され、こちらも抜群のお味でした! ミルキーで栄養たっぷりの冬の健康食ですね。
中野水産は最近ネットショップに力を入れています。食卓で気軽に牡蠣を楽しんでもらうためのレシピや、保存方法等を記したリーフレットと一緒に届けます。正しい牡蠣の保存方法・調理方法を知ることは、安全に美味しく食べてもらう上で大切な事ですよね。
今まで牡蠣はスーパーでしか買わなかったけれど、生産者から直販するとこんなに美味しいの!? と多くの方が喜ぶ冬の味覚。この栄養たっぷりの海の恵みを、どうぞ召し上がれ。

写真 MiNORU OBARA / 取材・文 日高愛子

店舗情報

写真:美浄生牡蠣

美浄生牡蠣

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