No.151ハーブローストポークとキウイマスタードソースのサラダ
心と身体がよろこぶハーブたっぷりの新鮮サラダ
コロナ禍でサラダのテイクアウト専門店に
朝9時からオープンし、夜の20時には閉店するという型破りなワインバー『wine Uluru』は、そのスタイルも、野菜を中心とした料理も、確かな目でセレクトされたオーガニックワインも好評で、瞬く間にファンも多い人気店に。そんな折の、コロナ禍による緊急事態宣言。けれど、広島に発令されるよりも前に、廣中さんは、サラダを中心としたテイクアウトのスタイルへとお店を変化させることを考え、動き出していました。「食べ物のことに限らず、世の中や社会が何を求めているか、ということは常に考えていて。こんな状況で皆が何を必要としているのかを考えた時に、野菜は毎日摂りたいよなって。そこから『salad Uluru』の発想に繋がりました」。そんなふうに物事を考えるようになったのは、ヨーロッパを始めとしたバックパッカーの旅の経験が大きいと廣中さんは言います。「沢山の旅を経験して視野が広がりました。これから未来を担う子どもたちにはとにかく旅をしてほしいですね。贅沢な旅ではなく、人と出会える旅。もう何十年も前のことだけど、今でもすべて事細かに思い出せるくらい毎日が刺激的で本当に楽しかったから」。
一皿でお肉も野菜もたっぷりと味わえる
廣中さんがおすすめする逸品は、タイムなどのハーブで黒豚の肩ロースを香り漬けしたローストポークと、梶谷農園のたっぷりの野菜にオリジナルのキウイとマスタードのソースをかけた新作のサラダ。Instagramでもメニューは次から次へと更新され、コアなウルルファンも飽きさせません。「自分が飽き性なので新作はどんどん考えています(笑)。次にやりたいことも常に考えていて、これから迎える50代も楽しみで仕方ないんです」と廣中さん。「4年前の豪雨災害の後、毎月炊き出しのボランティアを1年間現地でさせてもらって。その時に現地入りするまでが本当に大変だったんです。ちゃんとコミュニティーを作っておけばもっとスムーズにボランティア活動ができたなって」。その教訓を生かし、炊き出しのNPO団体を立ち上げたいと考えているのだそう。「何かあった時にすぐに動くために、自分はお店をやってるんだって気付いたんです。それが、社会のため、人のためになる仕事だと思っています」。常に少し先を見据えながら続ける廣中祐二の旅。これからも目が離せません。
写真・取材・文 柚木藍子
店舗情報
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店名
wine&salad Uluru
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住所
〒730-0853 広島市中区堺町1-1-8
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連絡先
082-233-0322
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営業時間・
定休日【営業時間】9:00〜16:00、17:00〜20:00
【定休日】不定休 -
Instagram
ハーブローストポークとキウイマスタードソースのサラダ