No.156料理教室
ありふれた「美味しいね!」
普段のままで気取らずに
「ここの料理の作り方を教えて欲しい。」千穂さんが料理教室を始めたのは、カフェのお客さんの声がきっかけでした。そんな言葉に後押しされて、8人の前で教えた「チキンバターカレーと副菜4品」が、千穂さんの料理教室の始まりだったのです。最初は8人だった生徒さんも、今では200人に。「今月の料理」を一度におよそ10人ずつ教えます。さらに一回の教室で教えるのは8〜9品という数。生徒さんのレパートリーは一気に急増です。その品数の多さに驚いた僕に、「私が日々家庭で作っている料理をそのままお教えしているんです。少しの工夫で品数は増えるんですよ。」と微笑む千穂さんは「普通のお母さんが背伸びをしなくても簡単に作れる料理をお教えできるように心がけています。」と続けます。教室を出た生徒さんがその足で寄ったスーパーで簡単に手に入るいつもの食材、それを使ってその日の夕食を作る。もしかしたらきっと、振る舞われた旦那さんやお子さんは何も気づかないかもしれない、それでも体はちゃんと喜んでくれる日常にありふれた料理。そんな気取らない形が、千穂さんの理想です。
“喜ぶ”と“助かる”を広げること。
「作り続けることがとても大切だと思っています。」と話す千穂さん。「私の母も、不器用なのに料理を作り続けてくれましたから。」と目を細めます。そんな千穂さんの料理教室はとても穏やかで、古民家の木の温もりも相まってか、まるで母親に料理を教わる屋根の下のよう。旬の食材をふんだんに使った色とりどりの料理が次々に出来上がります。「今の時期はこの食材がお買い得ですから。」節々で聞こえてくるそのセリフは、まさにありふれた日々の食卓を切り盛りする母親のセリフそのものです。
「“美味しい”を相手と分かち合っていただけたら嬉しいです。」と話す千穂さん。目標は「“喜ぶ”と“助かる”を広げること。」だと言います。それもそのはず。なかには抱っこ紐で小さなお子さんを抱えながらの生徒さんもいる教室。家事や子育てで忙しくても大丈夫。気取らず簡単かつ栄養満点の料理を、これまた気取らずに教える千穂さんを取り囲む生徒さんの目には安心感が宿ります。
千穂さんの料理教室の扉を開けば、そこはまるで我が家。そして、幸せの種にこっそりと魔法をかけるような空間でした。今日もきっとここから「ありふれた“美味しいね!”」が広がります。
「“美味しい”を相手と分かち合っていただけたら嬉しいです。」と話す千穂さん。目標は「“喜ぶ”と“助かる”を広げること。」だと言います。それもそのはず。なかには抱っこ紐で小さなお子さんを抱えながらの生徒さんもいる教室。家事や子育てで忙しくても大丈夫。気取らず簡単かつ栄養満点の料理を、これまた気取らずに教える千穂さんを取り囲む生徒さんの目には安心感が宿ります。
千穂さんの料理教室の扉を開けば、そこはまるで我が家。そして、幸せの種にこっそりと魔法をかけるような空間でした。今日もきっとここから「ありふれた“美味しいね!”」が広がります。
写真・取材・文 MiNORU OBARA
店舗情報
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店名
craft.,café GACHA-MANA(クラフト・カフェ・ガチャマナ)
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住所
〒733-0865 広島県広島市西区草津本町29 6A
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連絡先
070-5057-0172
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営業時間・
定休日【営業時間】料理教室開催日はお問い合わせください。(カフェ営業は現在コロナで休業中)
【定休日】料理教室開催日はお問い合わせください。(カフェ営業は現在コロナで休業中) -
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料理教室