No.006香りのブーケ
自然体に「花とあそぶ」、香りのブーケ
自分を表現できる私の居場所
できるだけ敷居を低く、行きたいと思った時に来てもらえるように、コースレッスンは設けず、1回ずつの料金制。値段設定がお手頃なのも「お花を身近に感じてもらいたい」というスケカワさんの気持ちの表れです。「上達するためにとか、資格を取得するためにとか、そういうレッスンは私の役目ではないと思っています。お花は専業主婦だった私に居場所を与えてくれました。自分を表現できる場所に出会えたんです。だから私も、日々をどう楽しめばいいかわからないと思われている方々に、そういう場を提供したいと思うんです。お花で遊ぶその時間が楽しかったら、それでいいんじゃないかなって。その気持ちが大事ですよね。そしてそんな場を作ることが私の喜びでもあるんです」。
気持ちに寄り添う緑のアレンジ
マスクをしていても薫るローズマリーの香り。道端に咲く野花のように自由に揺れるジャスミンの葉。豊かな香りと自然体なグリーンのあしらい。特に甘美な香りが印象的なバラ、イヴピアジェも相まって多幸感に包まれます。野原からばさっと摘んできたような自由さの中に洗練された感覚が光るブーケ。スケカワさんは「とにかくグリーンが好きなので、本当ならグリーンだけのブーケにしたいくらいなんですが」と口元を緩めます。「華やかな花束を希望される方も多いのでそういうわけにもいきませんが、グリーンは必ず3〜4種類は使っています」。お花を贈る側も、贈られる側も、香りを楽しんでもらいたいという気持ちからミントやユーカリなどのハーブを使用することも多いそう。「贈る相手に届けるまでの時間も香りで楽しめたら嬉しいでしょ?」。いつだって「自分なら」とお客さんの気持ちに寄り添って花とあそぶスケカワさんの人柄が、香りと共に伝わります。
写真・取材・文 柚木藍子
店舗情報
-
店名
スケカワミワ
-
Instagram
-
注意事項
応援チケットを使用される場合は、事前にインスタのダイレクトメッセージへご連絡ください。
香りのブーケ