No.015旅人の木
植物と共に過ごす、ちょっぴり素敵な暮らしを提案
植物の生命力に包まれた特別な空間
平和大通りから2号線へ向かう道。西観音町と東観音町の境界にある交差点角にあり、いつも目に飛び込んでくるその店が「PELE PLANTS & FLOWERS」。木枠で縁取られた窓際には、大小さまざまな観葉植物がずらりと並びます。店内に一歩足を踏み入れると、小さな森に迷い込んだような世界が広がり、生花のために用意された個室の特別感に胸が高鳴ります。ここはオーナーの高田直人さんが営むセレクトショップ。花や植物のほかにも高田さんがセレクトした品物が並びます。
「植物も生き物なので、成長する姿を見るのが嬉しいんです。生花も季節ごとに違う出合いがあるし、例え枯れてもドライフラワーとしてまた違う価値が生れて。それもまた特別感があると思うんです」と花と共に暮らす楽しみを高田さんは語ってくれました。
店名に「ペレ」と付けてしまうほど大のサッカー少年だった高田さんが、自分の店を持ったのは、2015年の秋のことでした。
「植物も生き物なので、成長する姿を見るのが嬉しいんです。生花も季節ごとに違う出合いがあるし、例え枯れてもドライフラワーとしてまた違う価値が生れて。それもまた特別感があると思うんです」と花と共に暮らす楽しみを高田さんは語ってくれました。
店名に「ペレ」と付けてしまうほど大のサッカー少年だった高田さんが、自分の店を持ったのは、2015年の秋のことでした。
出逢う人に恵まれた修業時代
高田さんが花の世界に出合ったのは、大学時代のアルバイトがきっかけだったそう。高田さんの幼なじみが働く店に遊びに行ったとき、その店の社長に気に入られアルバイトとして働くことに。それまでの人生で植物に関わることが無かったという高田さん。自宅で花を育てることも、植物への特別な思い入れも無かったといいます。「でも花屋の仕事は面白かったんですよ」と当時を振り返ります。そんな高田さんが大学を卒業後に選んだ進路も花屋でした。
流川に本店を置く「森川花園」に就職した高田さんは、新天地にかつてあったウィズワンダーランドのテナントに配属されます。「当時からデザイン性の高いアレンジをする花屋でした。特に僕がいた店は若者向けだったこともあり、個性豊かなアレンジなどの評判が良かったですね」と、ここで技術や感性を磨いたそう。「なにより人に恵まれました。仕事はキツイこともありましたが、楽しかったんです」数年勤めた後に独立する先輩について店を辞め、新しい店の右腕として立ち上げに関わりました。「0から作る過程を経験させてもらったのは勉強になりました。先輩にはいつかは独立を視野にいれていると話していたので、今の物件に出合ったときに独立することを決めました」。
流川に本店を置く「森川花園」に就職した高田さんは、新天地にかつてあったウィズワンダーランドのテナントに配属されます。「当時からデザイン性の高いアレンジをする花屋でした。特に僕がいた店は若者向けだったこともあり、個性豊かなアレンジなどの評判が良かったですね」と、ここで技術や感性を磨いたそう。「なにより人に恵まれました。仕事はキツイこともありましたが、楽しかったんです」数年勤めた後に独立する先輩について店を辞め、新しい店の右腕として立ち上げに関わりました。「0から作る過程を経験させてもらったのは勉強になりました。先輩にはいつかは独立を視野にいれていると話していたので、今の物件に出合ったときに独立することを決めました」。
植物を通じて「縁」を広める起点である店に
「いろいろ勉強していたつもりでしたが、思うようにならないことも多くて。1年目は手探りの状況が続きましたね」と高田さんは当時を振り返ります。友人の紹介やSNSの効果もあり、店は順調なスタートを切れたそう。店の成長に繋がる大きな仕事なども舞い込んできたりもしました。「1人じゃないですか。頭で考えて出来ると思っても、いざ始めると手が足りないなんてことよくありました」。アルバイトを採用しても続かなかったり、何もかも1人でやるうちに体調を崩したり。「思い描いていた通りにはいきませんでした。イレギュラーなことがいっぱい起きて。その都度、頭を悩ませました」。経験を重ね自分のペースを掴んだ今、当時ほどのがむしゃらさは無くなったと高田さんは話します。
花を介してご縁がつながるように」と名付けた「花縁家」を肩書きにする高田さんが、この仕事を始めてから変わらず大切にしていることは、お客様への声掛け。「店での出逢いは一発勝負。ここを気に入ってくれるかはお声掛けひとつで決まると思っています。来店してくれた人が心地よく過ごしてもらえるよう配慮しながら、お客様との関係を築けると嬉しいですよね」と笑顔で話してくれました。
花を介してご縁がつながるように」と名付けた「花縁家」を肩書きにする高田さんが、この仕事を始めてから変わらず大切にしていることは、お客様への声掛け。「店での出逢いは一発勝負。ここを気に入ってくれるかはお声掛けひとつで決まると思っています。来店してくれた人が心地よく過ごしてもらえるよう配慮しながら、お客様との関係を築けると嬉しいですよね」と笑顔で話してくれました。
高田さんおすすめの逸品/旅人の木
PELEといえば個性的なアレンジや鉢植えが思い浮かびますが、中でも高田さんの思い入れが強いのが「旅人の木」。まるで彩色したかのような、自然の力が生み出した鮮やかなコバルトブルーが、インテリアのアクセントにもなる一品です。最近になって注目を浴び始めていますが、PELEでは希少な天然の「旅人の木」を独自のルートで仕入れ、オープン当初から扱っているのだそう。実だけで販売されることも多い中、PELEはいくつか節がついた枝ごとの取り扱いもあります。大きい物では高さ60㎝を超えるものもあり、自然が作り出す姿は、オブジェとしても最適です。
「旅人の木」は、高田さんにとっては憧れの品でした。存在は知っているけど見たこともなく、手に入れたくて探しても市場では見つかりませんでした。そんなときに沖縄に住む奥様の友人に「こんなのある?」と相談してみたのだそう。「見たことないけど、山に入ったらありそうだ」と探してくれたところ、自生する「旅人の木」を見つけ、高田さんの元に届けてくれました。さまざまな「縁」に支えられている高田さんならではの物語を持つ「旅人の木」に、会いに出掛けてみませんか。
「旅人の木」は、高田さんにとっては憧れの品でした。存在は知っているけど見たこともなく、手に入れたくて探しても市場では見つかりませんでした。そんなときに沖縄に住む奥様の友人に「こんなのある?」と相談してみたのだそう。「見たことないけど、山に入ったらありそうだ」と探してくれたところ、自生する「旅人の木」を見つけ、高田さんの元に届けてくれました。さまざまな「縁」に支えられている高田さんならではの物語を持つ「旅人の木」に、会いに出掛けてみませんか。
写真 加藤郁夫 / 取材・文 山名恭代
店舗情報
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店名
PELE PLANTS & FLOWERS(ペレ プランツアンドフラワーズ)
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住所
〒733-0037 広島県広島市西区西観音町1-1-1F
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連絡先
082-232-5323
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営業時間・
定休日【営業時間】11:00~18:00
【定休日】水曜 第3火曜 -
HP
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Instagram
旅人の木