No.117神宿る海の恵みと吉和の森の宝を合わせた牡蠣のアヒージョ

神宿る海の恵みと吉和の森の宝を合わせた牡蠣のアヒージョ

廿日市産の牡蠣と茸の旨味がギュっと詰まったアヒージョ

美味しい地御前牡蠣を届けたい

広島県の西に位置する廿日市市地御前は、牡蠣養殖が盛んな漁場。ふくよかな汐に恵まれ、豊かな中国山地からの清流と栄養いっぱいの筏をゆりかごにして「地御前牡蠣」は育ちます。漁師をしていた先代が昭和27年に、牡蠣の養殖を始めた「世良水産」。牡蠣の養殖の一筋縄ではいかない難しさと面白さ、何よりその美味しさの虜になり、牡蠣養殖を専業にすることにしたといいます。「どうしたら美味しい牡蠣を作れるか」「どうしたら大きな粒が作れるか」日々試行錯誤を繰り返しながら続けた3代目社長の世良明信さんは、「お客さんに美味しい牡蠣を届けたい」という先代の思いを引き継ぎました。3代目の父、明信さんから4代目の息子、猛さんに引き継がれる今、さらにその思いを強くしているといいます。

自衛隊から牡蠣養殖の道へ

3代目の父・明信さんのもとで、牡蠣養殖にまつわる様々な事を修行して7年目を迎える息子・猛さんは、元自衛隊という経歴の持ち主。工業高校に通っていた猛さんは、そのまま系列の専門学校へ進学するつもりでした。ある日、自衛隊の広報官が自宅に来て「自衛隊になる試験を受けてみないか」との誘いを受けたことがきっかけで、「自衛隊に入ったら、資格もたくさん取れるし、身体を動かす事も好きだったので、受けてみることにしました」難関だと言われていた試験に見事合格し、自衛隊に入隊しました。自衛隊という厳しい環境の中で10年間過ごし、様々な駐屯地での勤務を経て、28歳を迎えた時、「親が還暦を迎えたタイミングで、継ぐなら若いうちに地元に戻り、牡蠣養殖をチャレンジしてみたい」と自衛隊を辞め、地元地御前へ戻ってきました。

牡蠣の楽しみ方を模索する

「家業を継ぎたい」と決心した猛さんは、牡蠣養殖を一から学びながら、「生牡蠣以外にももっと多くの人に牡蠣を食べてもらいたい。様々なバリエーションで楽しんでもらえる牡蠣を使った商品を作りたい!」と、商品開発を始めました。父・明信さんが商品開発した「ジャンボ串焼きカキ」をヒントに、「もっと若い世代にも牡蠣の美味しさを知ってほしい」と、どんな食材や調味料に合うのか、試行錯誤したといいます。そして、広島の特産品の瀬戸田レモン農園と出合い、地御前かき串焼と瀬戸田のレモンを使用した「かきにれもん 牡蠣檸檬」が出来上がりました。若い世代や様々な料理に使ってもらえる商品を作りたいと、猛さんが中心となって、2015年に「牡蠣のアヒージョ」の商品を発売しました。

地御前牡蠣×吉和のアワビ茸のアヒージョ

世良水産で販売していた牡蠣のアヒージョを、「廿日市産の食材と合わせて、さらに魅力的な商品を作りたい」。2018年にスタートした商品開発を支援するプロジェクト「フードバレーはつかいち研究所」で開発している廿日市市の食ブランド「20marche(ハツカマルシェ)」に参加しました。開発アドバイザーのフレンチ料理「AKAI」オーナーシェフ赤井顕治さん監修のもと出来上がった「神宿る海の恵みと吉和の森の宝を合わせた牡蠣のアヒージョ」。地御前牡蠣と廿日市吉和でしか採れないというコリコリ食感が特徴のアワビ茸を合わせた、廿日市特産の旨味のギュっと詰まった逸品です。ワインやスパークリングワインにもよく合い、パスタやバケットと相性抜群。様々なバリエーションで楽しんでもらえるように、オリジナルレシピも考案しています。「大人女子のためのアミューズ」をテーマに、女性の声から生まれたアイテムは、ギフトや自分へのご褒美にピッタリです。

写真 山本興 / 取材・文  三宅真理子

店舗情報

写真:神宿る海の恵みと吉和の森の宝を合わせた牡蠣のアヒージョ

神宿る海の恵みと吉和の森の宝を合わせた牡蠣のアヒージョ

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