No.036ベーグル プレーン
家族と酵母想いのパン職人がつくる、絶品ベーグル
家族と子育てと、そして大好きなベーグルと
「家族の時間を大切にしたいんだ」。ある日、折出さんは奥さんに相談します。子育てを一緒にしながら、大好きなパン作りを仕事として、家族で寄り添って暮らしていたい。そんな想いが溢れ、坂町にある実家の両親が営んでいた元食料品店を改装し、パン屋をオープンすることを決心しました。そこで看板商品として選んだのが、禅ぱんの代名詞でもあるベーグル。折出さんとベーグルの出合いは、今から20年ほど前に遡ります。当時、横川にあったベーグル店で食べたベーグルに感動し、そのモチモチ食感を再現すべく試行錯誤。自然のチカラを信じる自家製酵母を使用し、小麦粉は北海道十勝産をと、毎日安心して食べてもらえるようにオーガニック素材を選びました。やがて、自信を持ってオリジナル商品として出せるベーグル6種類が完成し、禅ぱんを開店。現在は10種類のベーグル+季節のパン3種類をメインに、奥様が作る焼き菓子をラインナップしています。
基本は、包容力のあるベーグルであること
折出さんの朝はとても早く、午前2時までには起床し、2時半には工房に立ちます。生地をこねて発酵させ成型、さらに二次発酵させ茹でて焼く。この工程を7回以上繰り返し、約150個を作ります。自家製酵母との付き合いは15年となり、この間1日たりとも触れ合わなかった日はありません。酵母は生きているのです。「決して酵母を思い通りにしないこと。コントロールせずに、寄り添い受け入れる。管理しすぎないおおらかなパン作りをしていたいです」と折出さん。だからこそこれぞ逸品と言えるのは、酵母のチカラがそのまま反映されるプレーンのベーグル。理想とする“モチモチなのに軽いのどごし”これを表現できたものだけが陳列台に並んでいるのです。また他の素材を包み込む包容力によって、チョコやおさつりんご、メープルナッツなどのバリエーションが生まれます。2015年よりオンラインショップもオープンし、全国のベーグルファンへと届けられています。
写真 加藤郁夫 / 取材・文 村山ゆかり
店舗情報
-
店名
禅ぱん
-
住所
〒731-4325 安芸郡坂町鯛尾2-8-16
-
連絡先
090-9500-9896
-
営業時間・
定休日11:00~17:00(なくなり次第終了)
日曜・月曜休 -
HP
-
Instagram
-
オンライン
ショップ
ベーグル プレーン