No.062oyster shell series

oyster shell series

牡蠣殻を使った地球にやさしい一点もののアクセサリー

育児中に作ったアクセサリーがきっかけでした

紗絵さんはいつも笑っている。meme.代表、新見紗絵さん。活動を始められて8年目のアクセサリー作家さんですが、現在その活動は撮影会や似顔絵師など多岐にわたります。でも一貫してしていることは「目の前の人を喜ばせること。」彼女の原点となったのは育児中に作ったクルミボタンのヘアゴムです。カラフルな色はココロをぱあっと幸せにします。「友達にあげたらすごく喜ばれて…目の前の人が喜ぶと私もうれしいし、目の前の人が癒されることで私も癒されるんです。」やっぱり紗絵さんは笑っている。社会の中で人に合わせて、自分らしさを抑えて苦しんでる、そんな人が自分を見つけるきっかけを作りたい。そう語る彼女自身、自分を押し殺して苦しんだ経験があったそうなのです。

自分を満たして幸せにしていると周りも幸せにできると気づいた

出産、そして育児。紗絵さんは母としてどうあるべきか、どうふるまうべきかという考えにとらわれて、自分のことが分からなくなったと言います。お母さんになったけど、私って何なんだろう?「子供を大切にって頑張るのは全然悪いことじゃないけど…自分を抑えての育児は、まわりまわって子供も自分も苦しくなるんです。」そんなとき、ちいさな転機が訪れます。元々手作りが好きな紗絵さん。周りの人の後押しもあり、オリジナルアクセサリーを作って販売することに。「初めは仕事にしようとか思ってなかったです。」でも、ご縁のあった人が笑顔になる。目の前の人が喜んでくれる。その繰り返しが紗絵さんを癒し、満たしていくのです。「まずは自分を満たさないと、誰も満たせないよ。幸せは自分のココロに在るから。」あるとき、アクセサリーを委託販売していたお店の店主さんから言われたそのことば。それが本当に腑に落ちて。のちの紗絵さんの活動のぶれない軸となっていきました。

その人らしさを表現するお手伝い、個性表現家

自分が分からなくて苦しんでる人の、自分をみつけるお手伝いがしたい。「私が乗り越えたから今度は誰かを…とか言うんじゃなく、私もまだ途中です。ただ、自分もまわりの人にたくさん背中を押してもらったから、その感謝の気持ちを循環させていきたいんですよね」。と紗絵さんは言います。3年前から活動名をsarbie(サービー)からmeme.(ミンム)にし、幅広い活動をしています。自分がしていることって何だろう? と考えて、行きついた言葉は「個性表現家」。アクセサリー制作にとどまらない活動を展開中! 自分という存在は世界にたった一人だけ。自分を満たしている人は無理がなく周りの人も大切にできる。自分を犠牲にせず、満たし合い繋がって生きていけたら住みやすい社会になると思うし、自然と笑顔が増えて世界が平和になっているんじゃないかな。「ありのままでゆるくがちょうどいいんです」。ぱあっと花が咲いたみたいな表情で、やっぱり紗絵さんは笑って言う。

完全オリジナル・世界に一つしかない牡蠣のアクセサリー

逸品に選んでいただいたのは、彼女が考えた完全オリジナルのアクセサリー。なんと牡蠣殻でできています! 呉の生産者さんの工場で牡蠣殻を貰い、一つ一つ丁寧に消毒、滅菌されたあと、コーティングされています。今回撮影させていただいたのはネイリストSun Lightさんとのコラボ商品で色付きのもの。艶がありキラリと光るジュエリーのようなアクセサリーが牡蠣の殻からできているだなんて! 呉市出身の紗絵さんは牡蠣が大好き。たくさんの愛情を受けて育った牡蠣殻が廃棄物として捨てられていくのを見て“なんとかできないかな…”と感じ、試行錯誤。おしゃれなアクセサリーとしてリサイクルすることを思いついたんだとか。地球環境にも優しいアクセサリーって最高じゃないですか? 自分と地球を愛する人が作る、とってもハッピーなアクセサリー! 身につけると、もっともっと自分のこと好きになれそうですよね。

写真 加藤郁夫 / 取材・文 日高愛子

店舗情報

写真:oyster shell series

oyster shell series

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