No.070スパークリングワイン

スパークリングワイン

福山の醸造家が作ったワインを手軽に楽しめる

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福山駅近く、めずらしい都心型ワイナリー

福山駅から徒歩10分ほど。商店街の一角に煉瓦タイル張りのおしゃれな外観のお店が見えてきます。“福山わいん工房”です。2階へ上がると、落ち着いた雰囲気のワインバーにたどり着きます。ガラス張りの大きな窓から見えるのは、貯蔵庫に並ぶワイン樽!広島で3番目、福山で唯一のワイナリーを奥様と共に始めたオーナーの古川 和秋さん。福山市出身で、元々フランスの2つ星レストランで修業も積まれたフレンチシェフでした。「帰国後、初めに構えたのは飲食店です。当初はワインを作るだなんて思っていなかったですよ。」お料理を提供しながら、お店で自家製ワインを出せたらいいなと思った、そのインスピレーションから本当にワイン作りに取り組み始めたそうです。

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マンガがきっかけで食の道に

今は革新的な経営者の古川さんですが、元々は大人しい子供だったそうです。中学生の時にはまったマンガは「ソムリエ」。“どんな味なんだろう?”子供だからお酒を飲む訳にはいかないのですが、飲めないことがかえって好奇心をそそりました。部活は野球をしたりテニスをしたり色々なことに取り組みますが、ワインへの興味が消えることはありませんでした。高校卒業後の進路を決める時、ワインに関われる仕事を目指すため、調理師の専門学校に進みます。自分が選んだ道を進む。そして夢中で学ぶ。ひたむきに努力する経験が自分への自信と確信を生みました。人とは違うことがしたい。そのクリエイティブな性格が、料理人から醸造家への転身というオリジナリティあふれる展開を作り、今に至ります。とはいえ、日本では簡単にお酒を作れるものではなく、初めは苦労と努力の連続だったと言います。

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毎年進化する終わりなき醸造家の道

福山で飲食店を開業した5年半後、古川さんは福山で唯一のワイナリーを始めました。酒税法のルールが厳しく、1年目から6千リットル以上の生産量を確保しなくてはいけないし、それに伴い事業計画書も綿密に作り込まないといけない。事業規模が大きいので投資家さんの協力も必要でした。ワインを作る技術的な努力と手続き的な苦労の末、2016年に開業。初めて作ったワインの味はどうでしたか?とお聞きすると、「正直余韻に浸る時間もなくて(笑)あまり覚えていないんです」とはにかむ古川さん。現在創業5年目、さらに加速し走り続けます。ワインは完成しても「来年はこうしよう」と改善点も出てきて、高みを目指し続ける道です。料理なら作り直しがきくし、調味ができる。一方ワインはというと、失敗すると取り返しがつかない。葡萄の味が天候などにより微妙に違うので、毎年その中でベストな醸造をしなければ、という緊張感があるのだそうです。

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ワインを身近に楽しめる! 小瓶のスパークリングワイン

真剣な想いと手間暇込められた自慢のスパークリングワインを、気軽に楽しめるようにと作られたのが選んでいただいた逸品です。かわいいラベルの“ベリー ベリー ベリー”。ワインに慣れていない人にとって、初めから大瓶を買うのはちょっとハードルが高いですよね。ワインへの敷居を下げて、日頃あまり飲まない方にも気軽に楽しんでほしいという思いから開発されました。飲んでみると、確かに一人で楽しむのにちょうどいい量だと感じます。微発砲のしゅわしゅわ感と、さっぱりとしたお味。どんなお料理にもオール マイティに合いそうです。飲み始めるとウキウキと踊りだしたくなるような、華やかな気持ちになります!夕食のお供はいつもビールやハイボールという方でも、この味を一度知るとお家にストックしておきたくなるんじゃないでしょうか。

写真 加藤郁夫 / 取材・文 日高愛子

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