No.073ヤマヅミ

ヤマヅミ

遊べて、学べて、飾れる、積み木

自分でおもちゃ作りをはじめる

2015年、「お金の使い方を学ぶおもちゃ」を皮切りにおもちゃ作りをスタートしたという柳谷 環さん。旦那さんと2人の子どもと4人暮らしの柳谷さんは、カラフルなおもちゃが家の中で散らばっていることがとてもストレスだったのだそう。このイライラの原因は何なのか? 家にカラフルなおもちゃがたくさんあることで、家の中が雑然としていることがイライラの原因だと気づき、インテリアになるようなシンプルなデザインのおもちゃにすれば、このイライラを解消できるのではないかと思い立ったそう。前職でwebデザインをしていた柳谷さんは、運営する子ども向けのECのセレクトショップで取り扱っていた、海外のシンプルで素敵なデザインのおもちゃが印象的だったことを思い出し、身近にはシンプルなデザインのおもちゃが少ないので、まずは自分でカタチにしてみようと、レーザーカッターを購入し、初めてのおもちゃ作りをスタートしました。

子どものおもちゃをヒントに

自分の子どもたちが持っていたおもちゃをヒントに、お金の使い方を学べるおもちゃやすごろく、将棋の要素を取り入れたおもちゃなど、従来からあるおもちゃを柳谷さんがアレンジし、ダイニングテーブルにだしっぱなしにしてもストレスがないような、シンプルなデザインのおもちゃを次々と作りだしました。オンラインショップのノウハウがあるので、「まずはオンラインショップで売ってみよう!」とサイトを立ち上げ、同時に流行りはじめていたInstagramを活用し、発信しはじめたところ、インテリアになじむおもちゃは、同じような思いを抱えてきたママたちの共感を呼び、反響が大きかったのだそう。インテリアにもマッチし、天然木の手触りと知育おもちゃとしての要素も高く、満足度が高いのもうなずけます。

「あったらいいな」をカタチに

「現在ではアナログ×ITの組み合わせでおもちゃのアプリも開発し、どちらも楽しめる要素を組み込むことで、さらに新しいおもちゃの楽しみ方を提案しています。」と柳谷さん。子どもに合わせた遊び場で大人が退屈な気分になることが多いと感じていた柳谷さんは、子どもも大人も一緒に楽しめる遊び場があるといいなと思っていたことをヒントに、そのような遊び場を作るワークショップや新しいプロジェクトも進めています。近年では、新しいスタッフも加わり、レーザーカッターを使ったアクセサリー制作などのプロダクトデザインも行なっている柳谷さん。「あったらいいな」をカタチに変えて、おもちゃだけでなくアクセサリーやモビールなどシンプルで洗練されたデザインで、インテリアにもなるモノづくりをつづけています。自宅の一角に、小さな茶室のようなアトリエショップを設けており、柳谷さんから商品開発エピソードを聞きながら、実際に触れて選ぶこともできます。(事前予約制)

山と谷で積みあげる積み木

「インテリアとして、リビングにだしっぱなしにしてもオブジェになるのでおすすめです!」と柳谷さん。遊べて、学べて、飾れる、積み木「ヤマヅミ」。今までは、レーザーカッターを使用したおもちゃ作りをしていた柳谷さんが、初めて木工職人に依頼して作ってもらった、こだわりの積み木。柳谷さんがデザインを担当し、広島仏壇製作に携わる木工職人・栄光工芸が製作した職人技が光る逸品だ。2019年にひろしまグッドデザイン賞を受賞し、商品化した「ヤマヅミ」は、スタイリッシュなデザインでインテリアにピッタリ。無塗装・無垢材なので、天然木の温もりを感じられる。「子どもだけでなく、おじいちゃんおばあちゃんも一緒に楽しんでもらいたいです。」と脳トレ要素も高く、家族で楽しめる積み木をとっておきのギフトにしてみませんか。

写真 山本興 / 取材・文  三宅真理子

店舗情報

写真:ヤマヅミ

ヤマヅミ

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