No.082南インドカレー

南インドカレー

体にやさしい南インドカレー

南インドの素朴な食堂をイメージさせてくれるお店

並木通りにあるビルの2階に“南印度カレー食堂 カレーの木”はあります。階段を上がり木の扉を開けると、ピーコックグリーンに塗られた壁や、沢山のスパイス瓶が目に飛び込んできます。繁華街にいることを忘れそうな、インドの食堂を思わせる内装です。店主の矢田一樹さんはナチュラルで優しい雰囲気の方で、元々は東京で会社員をしていました。子供が産まれて、田舎で暮らしたいと思い広島に移住したのが約2年前のこと。こちらのお店は移住と同時に開業されました。人脈がほぼない中での開業は、不安よりも楽しみが勝っていたそうです。「知らない土地で何かやれるのが嬉しくて嬉しくて。やっと自分で始められる、ってワクワクしていました」とおっしゃる矢田さん。そのチャレンジ精神は子供の頃からご顕在だったようです。

大好きな海外旅行に無中になった20代

子供の頃から人とは違うことをしたいと思っていた矢田さん。中学生になって音楽を始めました。ギターに熱中しながら、進学、就職と敷かれたレールの上を進むような人生にどこか疑問を感じていました。
大学に進学したものの、卒業後すぐには就職せず好きなことをやりました。旅が好きだった矢田さんは、アルバイトでお金を貯め、生まれて初めて海外旅行にチャレンジします。初海外は仲間と行った3週間のタイ旅行で、それがきっかけで矢田さんは海外旅行に夢中になります。帰国してお金を貯めて、再び海外に長期滞在をする、そんな20代の日々を続けました。リュック1つを背負って知らない街を歩くワクワク感、何の肩書も持たない、何者でもない“ただの旅人の自分”。縛られず軽く自由でいたい。その冒険心が現在の矢田さんの生き方につながっています。

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どうやったら理想のカレーができるのか? とことん研究

その後東京に戻り、会社員も経験しました。でも自由を心から愛する矢田さん。組織の中で働くことは窮屈に感じていました。田舎で子育てがしたいという奥様の思いもあり、移住を考え始めます。ちょうど東京で南インドカレーのお店が増えていた頃で、食べると昔行ったインドでの味が思い出され本格的に学んでみようと思いました。元々料理好きの矢田さんと、飲食業経験者の奥様。移住先で就職するよりも創業してみようと考えます。カレーの先生から教わり、作っては食べ、作っては食べ。初めは思うような味が出ませんでしたが、“あの時インドで食べたカレーの味に近づけたい”と試行錯誤を繰り返し、やっと今の味が出来上がりました。広島でお店を出してから、常連さん、ご近所さん、ヨガ教室の生徒さんなど様々な方に愛されている味。お客さんのことを思いながら、矢田さんは今日も厨房でカレーを煮込みます。

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食べると体が温まり軽くなる。南インドカレーは健康食

逸品は看板メニュ―の南インドカレーです。辛過ぎず、まろやかなお味です。脂っこくなく胃もたれしないので、毎日でも食べられそうだと思いました。ココナッツミルクやナッツでコクを出すのが南インド風カレーなんですが、南インドではベジタリアンの方も多いため、動物性油脂や乳製品はあまり使いません。店主の矢田さんはインド旅行中にベジタリアンカレーを食べていて、肉や魚を食べなくても満足感があることに驚いたそうです。お肉の入ったジューシーなカレー、ヘルシーなベジタリアンカレー、こちらでは両方用意していてどちらも好評です。体の疲れやストレスを感じている時は、このカレーを食べると体も心も元気になれそう。カレーの木の“体に優しい南インドカレー”、試してみてはいかがでしょうか。

写真 加藤郁夫 / 取材・文 日高愛子

店舗情報

  • 店名

    南インドカレー食堂 カレーの木

  • 住所

    〒730-0037 広島市中区中町1-4 REGOビル2階

  • 連絡先

    070-3155-5082

  • 営業時間・
    定休日

    【営業時間】昼11時30分~15時30分、夜18時~21時
    【定休日】毎週水曜日、第1・第3木曜日

  • Instagram

    https://www.instagram.com/treeofcurry/

写真:南インドカレー

南インドカレー

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