No.107刻み鴨つけそば
「蕎麦で満腹になりたかった!」を叶えてくれるお店。
限られた人生ならば、選びたい道を選ぼう。
修行中、寝る間を惜しんで蕎麦に打ち込んだ長谷川さん。試しては怒られる、その繰り返しだったと言います。それでも長谷川さんは、研ぎ澄まされた五感で蕎麦のノウハウを体得しました。合わせて2つの蕎麦屋で延べ8年の修行を経た長谷川さんは、馬木の町に自身の蕎麦屋『そば屋 二八十六』を開きます。「蕎麦でもっとも大切なのは、“水回し(粉と水を混ぜ合わせる工程)”。」と話す長谷川さんの蕎麦は透明感のある黄白色に輝いています。
蕎麦の世界に飛び込こむ長谷川さんの背中を押したのは、やはり日本酒。150年の歴史を持つ島根東出雲『王祿酒造(おうろくしゅぞう)』杜氏(とうじ)のエピソードでした。仏門に入るかの如くすべてを捨てて蔵に篭る杜氏の「酒は作れて70歳まで。ならば、私が酒を作れるのもあと数回。」という言葉に心を動かされたと言います。長谷川さんは「限られた人生ならば」と、蕎麦の道に踏み出したのでした。
蕎麦の世界に飛び込こむ長谷川さんの背中を押したのは、やはり日本酒。150年の歴史を持つ島根東出雲『王祿酒造(おうろくしゅぞう)』杜氏(とうじ)のエピソードでした。仏門に入るかの如くすべてを捨てて蔵に篭る杜氏の「酒は作れて70歳まで。ならば、私が酒を作れるのもあと数回。」という言葉に心を動かされたと言います。長谷川さんは「限られた人生ならば」と、蕎麦の道に踏み出したのでした。
至福が続く大盛り蕎麦
そんな長谷川さんが出す蕎麦はすべてが大盛り300g。見たことのない山盛り蕎麦です。「だって、蕎麦でお腹いっぱいになってほしいですから。」と長谷川さんは豪快に笑います。鴨肉を“刻み”にした理由にも、「肉が数切れしかなかったら、どのタイミングで肉を食べたらいいか分からないでしょ?」と少年のような微笑み。確かにこの蕎麦、いつまでも味わい深い鴨肉が蕎麦のお供をしてくれます。300gの大盛り蕎麦に躊躇したあなたもご心配なく。長谷川さんの水回しによって生まれた二八蕎麦は、ツルッと爽やかな喉越し。300gぐらいあっという間に胃袋直行ですから。シャキッと引き締まった二八蕎麦と、暖かい出汁と鴨肉の最高のコラボレーション。そんな至福のひとときを、どんな蕎麦屋さんよりも長く味わえる『そば屋 二八十六』の大盛り蕎麦。そこには、長谷川さんの快活でいて大らかな人柄が現れているのです。
写真・取材・文 MiNORU OBARA
店舗情報
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店名
そば屋『二八十六』
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住所
〒732-0031 広島県広島市東区馬木2丁目563−12
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連絡先
050-1256-3809
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営業時間・
定休日【営業時間】平日11:00~14:30 日曜11:00~14:30 17:00~21:00
【定休日】水曜日 -
Instagram
刻み鴨つけそば