No.012キッチンふきん

キッチンふきん

使い込むほどに愛着が湧くキッチンふきん

暮らしの営みから誕生した「YARN HOME」

広島に拠点を置きながら、首都圏を中心に全国で話題になっているファブリックブランドがあります。それが「YARN HOME」。ブランド誕生のきっかけは、デザイナー兼代表の荒川祐美さんが体験したイギリスでの生活でした。広島県廿日市市で育った祐美さんは、スタイリストを目指して上京後、大手アパレル企業勤務を経て30代でイギリスへ留学します。イギリス滞在中、大聖堂や石畳、300年前からの建物も残るカンタベリーでイギリス人老夫婦が暮らす家にホームステイをしました。「ホストマザーは食事前のテーブルセットやベッドリネンの交換をこまめにしてくれる方でした。1日に1度はティータイムがあって楽しい会話も」と祐美さん。ホストファミリーが営む丁寧でリラックスできる暮らしぶりを体験したことや古い街並みを大事にしながら暮らすカンタベリーの人々に触れたことで、興味は『ファッション』から『暮らし、ライフスタイル』へと自然に変化していったそうです。「小さく芽生えていたものづくりへの気持ちがイギリスへ行って流れに乗った感覚」とも話してくれました。

日本の職人技が集結して完成した製品

帰国から2年後の2017年に「YARN HOME」が誕生します。糸や生地など繊維製品の世界基準の安全指標「エコテックススタンダード100」で、最も厳しい分類「クラス1」を取得する医療用ガーゼ『パシーマ®️』をはじめ、今治タオル、備後デニムなど日本の職人が昔から作り続けてきた、触り心地の良い素材を使うのがブランドの特徴です。最初に作ったのは『パシーマ®️』を使ったキッチンふきんでした。仕上剤を使用せず、赤ちゃんから大人まで肌が弱い人も安心して使える素材で、ギフトとして『贈る側も貰う側も喜ばれるもの』を想定してパッケージまでを仕上げた、今では「YARN HOME」を象徴する定番アイテムです。「寝具メーカーを長年営む父が扱っていたこともあり、『パシーマ®️』は私にとって以前から身近な存在でした。肌に心地よく触れられ、何度洗っても繰り返し使える。耐久性にも優れた『パシーマ®️』でキッチンふきんを作りたいと考えました」と祐美さん。『パシーマ®️』の製造元「龍宮株式会社」に相談し、商品開発がスタート。

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伝統技術と共に育んだ厳選ラインナップ

全国各地の縫製工場や染色工場など製品作りに関わる工場へ自ら出向き、職人たちと対話を重ねた祐美さん。「信頼できる日本の工場で、それぞれが持つ技術力と地の利を生かしたものづくりを続ければクオリティが確約できて、自信を持って使い手にとって良いものが提供できると思いました」と祐美さんは話します。そうして日本のものづくりから生まれた「YARN HOME」の製品は、職人たちが培ってきた技術と、「YARN HOME」独自のカラー・デザインが見事に融合。その後もベッドリネンやバスアイテムなど続々と新商品が誕生しました。「たくさんの人たちが関わってくださるから「YARN HOME」の製品ができていく。ブランドがスタートしてそう肌で感じました。その方たちの情熱も含めて価値がわかっていただけるブランドになりたいと思っています」とも。

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毎日触れる布で暮らしに優しさと安らぎを

「YARN HOME」の製品はベッドリネン、バス、キッチンアイテムなど、どれも暮らしの中で毎日使うファブリック製品。カラー、デザイン、クオリティーにこだわりを詰め込んでいます。ブランドの特徴の一つでもあるカラーは、国内外で日々の情景が魅せる「瞬間」に祐美さんが感じた、ひらめきから。「海外のベッドルームのように、日本でももっとベッドルームのインテリアを楽しんでほしい」とカラーコーディネイトがしやすい色のリネン類が開発されました。「私の家にあるものは、旅先で買ったものや、贈りものでいただいたものが多くて、手に取ると記憶が蘇ったり、楽しいエピソードがあったりします。『お気に入り』に囲まれて暮らしていると気持ちが安らぎ、満たされるんです。「YARN HOME」の製品も誰かにとってそんな風に感じてもらえる存在になってくれたら嬉しいです」と祐美さん。日本の職人たちと作り上げた、使い込むほどに愛着が湧くキッチンふきんやベッドリネンをあなたの暮らしの『お気に入り』に加えてみませんか。

写真・取材・文 篠原ゆき

店舗情報

写真:キッチンふきん

キッチンふきん

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