No.011バスクチーズケーキ

バスクチーズケーキ

誰かに贈りたくなる、笑顔を引き出す魔法の食感。

〝わたし〟が主人公になれるカフェ

広島県東部に位置する中核都市、福山市。古くから織物や鉄鋼などの産業が盛んに行われ、モノづくりのまちとして知られています。近年ではジャパンメイドのデニムが注目され、その生産量日本一を誇るまちとしても有名です。そんな福山市で愛される一軒のカフェ『conoks』。倉庫のような外観が印象的な建物の扉を開けると、そこは別世界。まばゆいほどの開放感! と同時に飛び込んでくるスタッフたちの明るい笑顔。店内に一歩足を踏み入れた瞬間に〝わたし〟をまるで物語の主人公のような気持ちにさせてくれる場所なのです。そんなコノクスで味わえるのは、自社農園から毎朝届く新鮮野菜をふんだんに使った自慢のランチと、何気ない日常をちょっぴり豊かにしてくれるスイーツたち。帰り際には「明日もがんばろう」ってきっと思えるはず。「どこかでランチしよう」ではなく「コノクスでランチしよう」と、目的地になるカフェがここにあります。

スタッフひとりひとりが輝ける場所

2017年7月にオープンしたコノクスは、どこを切り取っても〝映える〟空間も魅力のひとつ。床や壁などは、オーナー自身がリノベーション。大小のテーブル席に加え、吹き抜けに面するカウンター席を作ったのも、すべての方にこの場所でリラックスして過ごしていただけるようにという想いから。「大切な家族や恋人、ご友人とはもちろん、おひとりでも自分らしく過ごせる場所を目指しています」と店長の茂原 舞さん。そんな店長の想いは、お客様だけではなくスタッフへも。例えば、店内にセンスよく飾られたドライフラワー。お花が好きなスタッフが自身の感性を生かしてディスプレイしています。コノクス色に染まるのではなく、スタッフひとりひとりの長所が色となり、コノクスの多彩な輝きになっているのです。店内のインテリアだったり、ホールでの接客だったり、スタッフが誇りを持ち仕事をしているからこそ、この穏やかな空気感が生まれているのでした。

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コノクスをもっと知ってもらうための逸品を

オープンから1年経った2018年。カフェとしてのコノクスがもう一歩、お客様にとって身近な存在になるようにとテイクアウト事業に力を注ぐことに。そんな時、店舗ツールのデザインを担当しているデザイナーから「バスクチーズケーキはどう?」と提案を受けます。当時、まだそこまで世の中に浸透していなかったバスクチーズケーキの可能性を見出し、コノクスオリジナルの開発に着手しました。コノクスが考えるテーマは、変わらない美味しさと見た目の美しさ。「美味しくなきゃダメなのは絶対。プラス、パッケージデザインに至るまで、見た目の美しさやトレンドを重視してこそ、コノクスの逸品が生まれるのだと思っています」と茂原店長。決して妥協はしないと数100回もの試作を繰り返し、2019年5月にスタッフ全員が自信を持って届けられるバスクチーズケーキが完成しました。やがて、コノクスの看板となって県外のお客様までをも魅了する逸品の誕生です。

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逸品のはなし シンプルだからこそ輝く、心に残る味を

コノクスのバスクチーズケーキは、いたってシンプル。デンマーク産クリームチーズと生クリーム、広島県世羅町産の卵、そして小麦粉と砂糖。それぞれの相性をとことん考え、ひとつひとつ選び抜いた素材を丁寧に混ぜて焼き上げます。シンプルだからこそ違いが分かる、この難しさ。洗練されたフォルムからは想像ができないほどの試行錯誤を重ね、厳選した5つの素材のハーモニーがぴたっと合わさった瞬間、このプロジェクトに携わったスタッフ全員が笑顔になったことは言うまでもありません。なめらかさと濃厚さ、コノクスのこだわりはこれがすべて。素材選びや焼き加減によって変わる、このふたつのバランスが「はじめての食感」をもたらし、ファンの心を掴んでいます。イートインでは食べ方の提案になればと、フランボワーズソースやブラックペッパーを添えて提供。口の中いっぱいに広がるとろーり食感との濃厚な出合いは一生ものになるはずです。

写真 加藤郁夫 / 取材・文 村山ゆかり

店舗情報

写真:バスクチーズケーキ

バスクチーズケーキ

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